
データプラットフォームとは。活用による効果と注意点
社会における急激なデジタル化が進展するなか、企業活動においてはデジタルデータの活用が重要となっています。特に、製造業においてはさまざまな業務領域においてデータが活用されています。
業務におけるデジタルデータの活用を効率的に行うために重要なものが、データプラットフォームです。
製造業の設計開発や生産管理などを担当する管理者のなかには、「データプラットフォームの活用でどのような効果が期待できるのか」「データプラットフォームの導入時に気をつけることはあるか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、データプラットフォームの概要や活用で期待できる効果、導入時の注意点について解説します。
目次[非表示]
- 1.データプラットフォームとは
- 2.データプラットフォームを活用する効果
- 2.1.データを統合できる
- 2.2.データを効率的に加工・処理できる
- 2.3.データ分析によって課題を洗い出せる
- 3.データプラットフォームを導入する際の注意点
- 3.1.目的を整理してから導入する必要がある
- 3.2.導入に専門的知識や技術が求められる
- 3.3.データを活用できる社内体制が必要となる
- 4.まとめ
データプラットフォームとは
データプラットフォームとは、組織や企業が保持するデータを蓄積・加工・分析するための基盤です。以下の4つの機能で構成されています。
▼データプラットフォームの構成
機能 |
概要 |
データの収集 |
Webサイトやアプリケーション、クラウドサービスなどに保管されているデータを収集する |
データの蓄積 |
収集したさまざまな形式のデータをデータレイクと呼ばれる保管場所に蓄積する |
データの加工 |
膨大なデータのなかから分析に使用するデータを取り出して、構造化データへと加工する |
データの分析 |
データの集計・分析を行い、グラフやチャートによって見やすい形式へと変換する |
データプラットフォームを構築することで、社内にある多種多様なデータを集約・可視化して業務の改善や意思決定に活用できるようになります。
データプラットフォームを活用する効果
データプラットフォームは、データの管理や加工・処理、分析などさまざまな用途で活用できます。
データを統合できる
データプラットフォームを活用すると、社内に散在している多種多様なデータを統合して一元管理できるようになります。
データを統合することで、以下のメリットが期待できます。
▼データを統合するメリット
- データベースの信頼性を確保しやすくなる
- 現場で必要としているデータへと迅速にアクセスできるようになる
- 部門を越えてデータをやり取りできるようになる など
データを効率的に加工・処理できる
データプラットフォームでは、収集・蓄積したデータを分析しやすいように必要な部分だけを取り出したり、データ形式を揃えたりする加工を行えます。
また、管理している膨大なデータを高速で処理できることから、業務の効率化にもつながると期待できます。
データ分析によって課題を洗い出せる
データプラットフォームによって加工されたデータを分析することで、自社の課題を洗い出せます。
データの収集から加工、分析までが一貫されて円滑になるため、業務における意思決定をデータに基づいて迅速に行えるようになると期待できます。
データプラットフォームを導入する際の注意点
データプラットフォームを導入する際は、導入の目的を整理しておく必要があります。また、専門知識・技術を持った人材やデータ活用を行える体制が社内に求められます。
目的を整理してから導入する必要がある
データプラットフォームにはさまざまな種類があり、それぞれで管理するデータや対応する業務などが異なります。そのため、データプラットフォームを導入する際は、目的を明確にしておく必要があります。
▼データプラットフォームの種類
- 顧客データプラットフォーム
- 在庫情報プラットフォーム
- IoTプラットフォーム など
自社の目的を整理したうえで、目的に合致するデータプラットフォームを選定することが重要といえます。
なお、IoTプラットフォームについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
導入に専門的知識や技術が求められる
データプラットフォームの導入には、専門的な知識や技術が求められます。システムを構築する技術だけでなく、データプラットフォームの運用に関する知識も必要です。
社内で必要な知識・技術を持つ人材を用意できない場合、外部の事業者からサポートを受ける方法もあります。
データを活用できる社内体制が必要となる
データプラットフォームを導入して業務に活用するには、社内体制の整備が必要となります。
統合されたデータを業務に活用する際は、データプラットフォームの運用やデータ活用に関する知識のほか、導入される現場の知識も重要となります。そのため、関連する部門の間で連携を行える社内体制の構築が求められます。
まとめ
この記事では、データプラットフォームについて以下の内容を解説しました。
- データプラットフォームの概要
- データプラットフォームの活用する効果
- データプラットフォームを導入する際の注意点
データプラットフォームとは、データを蓄積・加工・分析するための基盤のことです。データを統合して加工・分析を行うことで自社の課題を洗い出して意思決定に役立てられます。
ただし、データプラットフォームを導入する際は、専門知識・技術が求められます。
『萩原テクノソリューションズ』では、IoTによるデータ利活用の基盤を構築できる『データプラットフォームサービス』を提供しています。データの収集・蓄積と可視化・分析の機能を1つに集約した『BellaDati IoT Framework』をベースとして、複雑なシステム環境を統合します。
『BellaDati IoT Framework』の詳細は、こちらの資料をご確認ください。